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メタバースについてわかりやすく解説|実現できる事と課題、展望は?

「メタバースって何?」
「メタバースって何ができて今後どうなっていくの?」

こんな疑問をお持ちではありませんか?

メタバースとは、インターネット上やコンピューター内に構築される仮想の三次元空間のことです。利用者はアバターと呼ばれる分身を操作して空間内を移動し、他の参加者と交流します。

VRやARなどの仮想空間技術やブロックチェーンの技術進歩とともに注目が集まっているメタバースは、娯楽として新しい体験ができたり新しいビジネスチャンスの実現が期待できます。しかし一方で、セキュリティ面などまだまだ課題点が多いのが現状です。

そこでこの記事では、以下のことをわかりやすくお伝えします。

この記事でわかること

メタバースとは?
・メタバースの活用例
・メタバースと関係が深い「ブロックチェーン」とは
・メタバースで実現できること
・メタバースの課題点
・メタバースに最近注目している企業は?
・メタバースの展望

メタバースとは何か、関連が深いブロックチェーンとは何かについてわかりやすく解説し、メタバースの現状や今後の展望についてご紹介しています。ぜひ最後まで読み進めてくださいね。

 

1.メタバースとは?

メタバースとは、一言で言うと「仮想空間」すなわち「インターネット上に作られたもう一つの現実世界」のことですが、実ははっきりとした定義が未だ存在していません。

日本においては一般的にバーチャル空間の一種として捉えられていて、インターネット上の商業空間やコミュニティ空間をメタバースと呼んでいます。

メタバースの英語表記は「metaverse」で、「meta(超)」と「Universe(宇宙)」を組み合わせた造語であり、1992年に発表された小説の中で初めて使用されました。

イメージとしては、任天堂の大人気ゲームソフト「あつまれどうぶつの森」の世界観がわかりやすいのではないでしょうか。

動物が住む仮想世界に自分のアバターを作り活動する。お店で道具や洋服を買ったり、家を建てたりする。時には仮想世界内の動物や人と交流したり、現実の友達と仮想世界内で待ち合わせをする。夏には花火大会が開催され、島の動物たちと一緒に楽しむこともできます。

メタバースとは、まさにこのような仮想空間内でコミュニケーションが実現できる空間のことをさします。

 

1-1.メタバースの3つの特徴

メタバースには、従来の仮想空間とは違う特徴が3つあります。3つの特徴は、以下の通りです。

・永続性がある(一時停止やリセットが存在しない)3次元である
・音声チャットなどでリアルにコミュニケーションができる
・経済活動が可能

メタバースは3Dで空間に奥行きがあり、従来の2Dの空間と比べてユーザーが世界観に入り込むことができます。そしてその空間は、現実社会と同様に永続性を備えています。

加えて音声チャットなどを使って現実と同じようにコミュニケーションを取れる点も、大きな特徴であり魅力です。

一番大きな特徴は、経済活動ができる点です。メタバースでは獲得したアイテムを売買したり、土地を買って不動産取引をするなど、様々な経済活動が可能です。経済システムを備えたメタバースは、未来に劇的な変化をもたらす可能性を秘めています。

 

1-2.メタバースの利用動向

現在メタバースを利用している人は、どのように利用しているのでしょうか。

利用方法としては、VRゴーグルを使って3Dの仮想空間にアクセスする方法が主流で、利用頻度が高いメタバースは以下のようになっています。

最も利用頻度が高いメタバースとはなんですか?というアンケート調査の結果
最も利用頻度が高いメタバースとはなんですか?というアンケート調査の結果

参考:トランスコスモス Cotra編集部 調べ

 

このように、現在メタバースはゲームや音楽ライブ、イベントやフェスへの参加に利用される頻度が高くなっています。少数ではありますが、8.3%いる「その他」の中には、オフィスや会議としての利用がありました。

今後利用者の増加と新たなビジネスチャンスにつながるとの考えから、現在多くの企業や投資家がメタバースに注目しています。

 

2.メタバースの活用例

メタバースは、現在さまざまな場面で活用されています。ここでは、実際の活用例をお伝えします。

 

2-1.オンラインゲーム

メタバースが最も一般的に利用されているのは、オンラインゲームです。

メタバースオンラインゲームでは、アバターを通して仮想空間でさまざまなゲームを楽しめます。

大人から子供まで浸透しているメタバースオンラインゲゲームとして、代表的なオンラインゲームは以下の3つです。

・フォートナイト(Epic Games )
・インクラフト(Microsoft)
・あつまれどうぶつの森(任天堂)

中でもフォートナイトは、そのゲーム内で有名アーティストのイベントや音楽コンサートが開催されるなど、膨大な参加者を世界中から集めています。

この3つのゲームの共通点は、ゲーム内でアイテムを購入したり、他の人とコミュニケーションをとることが可能な点です。ただし、購入したものはその世界の中でしか使えない限定的なものです。

そのほか、メタバースゲームだからこそできることを以下のようにまとめました。

 

<メタバースゲームだからこそできること>

・アバターを通して世界中の人と一緒にプレイできる
・仮想世界のイベントを体験できる
・現実では体験できないことを体験できる
・現実の友達と待ち合わせることで、会わなくても一緒に遊べる     など

 

コロナ禍で友達と気軽に遊べなくなった時、会えなくても繋がれるメタバースゲームに救われた人は、子供から大人までたくさんいます。メタバースゲームには、ゲームとして楽しむだけでなく、コミュニケーションツールとしても大きな役割を果たしています。

 

2-2.バーチャルワールド

バーチャルワールドでは、仮想空間内で他のユーザーとチャットや会話を楽しめるほか、仮想通貨を利用して土地を購入し不動産収入を得たり、現実の世界の収入を稼ぐことができます。

具体的なプラットフォームとしては、Axisinfinity(AXS)やTheSandbox(SAND)、clusterなどがあります。

数あるバーチャルワールドにはそれぞれ特徴があり、企業が主催するイベントが開催されるものやSNS的な要素が強いもの、収益化に特化したものなどさまざまです。

バーチャルワールドでできることには、以下のようなことがあります。

 

<バーチャルワールドだからこそできること>

・世界中の人とコミュニケーションが取れる
・イベントに参加できる
・イベントを主催できる
・バーチャルワールド内にPCの映像を出力して仕事などができる
・自分が好きな性別、キャラとして生活できる
・自分が好きな部屋を作れる
・仮想通貨を使って物を売ったり買ったりできる     など

 

ワールドで特に特徴的なのが、仮想通貨での売買です。

視聴環境は、Webブラウザやスマホアプリなど特別な機器が必要ない場合と、VRヘッドセットなどが必要な場合があります。

 

2-3.ビジネスプラットフォーム

メタバースは、ビジネスのプラットフォームとしても活用されていますバーチャルオフィスやバーチャル会議室がそれにあたり、アバターを使って仮想空間に集まり仕事を進めます。

代表的なビジネスプラットフォームはMeta社(旧Facebook)の「HorizonWorkrooms」で、チームメンバーがVR空間に集まって一緒に仕事をすることができます。アバターを介して同じ空間で働いているかのような感覚を体感できるのが特徴です。

VR会議室内はとてもリアリティに溢れていて、例えばメンバーがいる場所によって声の大きさが自動調節され、あたかも実際に一緒に会議室にいるかのような体験ができます。また、自分のPCやキーボードをVR空間に持ち込むことも可能です。

近年のコロナ禍でテレワークが増え、孤独を抱えながら仕事をしていた人が多くいますが、ビジネスプラットフォームを利用して実際に出勤し仲間と働いているかのような体験ができれば、精神的負担が軽減されることが期待できます。

また、実際に出勤しているのと同様のコミュニケーションが取れることで、効率よく成果を上げることにもつながるでしょう。

 

<ビジネスプラットフォーム(バーチャルオフィスやバーチャル会議室)だからこそできること>

・効率的なコミュニケーションが取れる
・実際にあって仕事をしているような臨場感を出せる
・メタバースならではの新しいビジネスができる
・大規模ネットワークイベントが開催できる     など

 

 

3.メタバースの発展の鍵となった「ブロックチェーン」技術とは?

メタバースの発展を語る上で切り離すことができないのが、「ブロックチェーン」です。数十年前から存在していたメタバースが近年ブームとなっている背景には、ブロックチェーンの技術進化があります。

インターネット以来の技術革新とも言われているブロックチェーンは、仮想通貨「ビットコイン」の生みの親であるサトシ・ナカモト氏によってもたらされました。

元々はビットコインの基幹技術として開発されたもので、取引を鎖のように繋げて記録し、ネット上の取引履歴を監視したり、データの破壊や改ざんを防止するのに役立ちます。

日本ブロックチェーン協会によると、ブロックチェーンは以下のように定義されています。

 

ブロックチェーンの定義

【ブロックチェーンの定義1】
ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。

【ブロックチェーンの定義2】
電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術を広義のブロックチェーンと呼ぶ。

引用元:日本ブロックチェーン協会

 

素人には少し難しい内容ですが、ブロックチェーンの定義の特徴をまとめると以下のようになります。

・データの改ざんを簡単に検出できる
・システム全体がダウンすることはない
取引の記録を消去できない
・自律分散システム(複数のコンピューターで作業を分担して仕事をする仕組み)

      これらの特徴は、すなわちブロックチェーンを使用すれば、インターネット上で安心安全に取引ができることを意味しています。その安心安全性から、仮想通貨やメタバースが発展を遂げています。

       

      4.メタバースで実現できること

      メタバースで実現できることには、どのようなことがあるのでしょうか。以下のようにまとめました。

      メタバースで実現できること

      ・場所にとらわれずオンライン接触できる
      ・新しい体験ができる
      ・新しいビジネスが実現できる

      それぞれ詳しくみていきましょう。

       

      4-1.場所にとらわれずオンラインでリアルに接触できる

      メタバースでは、場所に囚われることなく、オンラインで世界中の人とリアリティを持って接触できます。

      メタバース空間には、PCやスマホ、Wi-Fiなどの環境さえあれば、どこからでもアクセスすることができるからです。

      例えば、バーチャル店舗なら好きな場所で好きな時間に買い物ができます。実際に大手百貨店「三越伊勢丹」はスマートフォン向け仮想都市空間サービス「REV WORLD」内で仮想伊勢丹新宿店をオープンさせていて、いつでもどこからでも実際に店舗に行っているような感覚で買い物することが可能です。

      わざわざ新宿まで行かなくても、伊勢丹新宿店で買い物できるのは消費者にとってとても嬉しいことですよね。

      このように、メタバースを活用すれば、自分の居場所に関係なくオンラインを通じてリアルにコミュニケーションを取ったり、やりたいことを実現できます。

       

      4-2.新しい体験ができる

      メタバース空間では、現実世界では体験できないような、新しい体験ができます。

      なぜなら、メタバース空間は自由自在に作ることができるからです。

      例えば、現実ではできないようなアクションで戦うことができたり、現実ではできないような容姿になったり、現実世界では実現が難しいあらゆる願望を叶えることができます。さまざまな事情で旅行にいけない人が、メタバースを通じて世界中を旅行しているような体験をすることも可能です。

      このように、メタバースは現実では体験できない新しい体験を現実のものにしてくれます。

       

      4-3.新しいビジネスが実現できる

      メタバースは、新しいビジネスを展開できる場所として注目を集めています。

      現実の世界を再現することも可能ですし、メタバースならではの新しいサービスを自由自在に作ることもできるからです。

      例えば、近年のコロナ禍で社員のほとんどが在宅勤務になった企業は、オフィスをバーチャル空間に移行することでコストカットしたり、テレワーク中の社員の孤独をケアすることが可能になります。

      また、メタバース空間で今までにないサービスを生み出せば、新しいビジネスチャンスを得ることも可能です。企業に限らず、個人が大きな収益を得られる可能性も秘めています。

      このように、メタバースを活用すれば、今までにない新しいことを始めることができ、それがビジネスチャンスにつながることが大いにあると考えられています。

       

      5.メタバースの課題点

      メタバースが一般に普及しつつありますが、まだまだ多くの課題を抱えているのが現実です。利用者視点でのメタバースの主な課題は以下の通りです。

      メタバースの課題

      ・準備が大変
      ・セキュリティや法的整備
      ・メタバース空間への依存性

      それぞれについてお伝えします。

       

      5-1.準備に手間や費用がかかる場合がある

      メタバースを利用するためには、特別な機材を用意する必要がある場合があります。

      メタバースを利用する際、VRなど特別な装備がないと利用できないサービスがあるからです。

      また、メタバースでは膨大なデータを送受信するため、今使用しているPCや通信環境ではメタバースの利用に適していないこともあります。

      メタバースを利用する上でまず必須なのが、ある程度の容量(スペック)があるPC、スマホなどです。容量が少ないと、動きが悪くなったり、通信がうまくいかずストレスを感じるので、持っている機材によっては新しいものに買い換えないと良質な体験が出来ない場合があります。

      また、3Dのバーチャルサービスなど、サービスによってはVRやコントローラーなどを必須環境とするサービスもあるため、その場合は新たに機器を購入しなければなりません。

      その他アプリやソフトウェアをインストールしたり、また様々なサービスがあるため、始めたくても敷居が高いと感じている人も多いようです。

       

      5-2.セキュリティや法的整備

      メタバースの課題として、セキュリティの脆弱性や法的整備が整っていないという専門家は少なくありません。セキュリティや法的な部分で懸念されていることとして、主に以下の2つがあります。

      ・サイバーセキュリティ犯罪
      ・デジタルコンテンツの著作権

      メタバース上で利用するとはいえ、そこにログインするのはPCだったりスマホだったりします。まだまだセキュリティが高くないプラットフォームもあり、ハッキングされる事件も発生しています。アカウントの乗っ取りや不正利用など、さまざまな問題を抱えていることも事実です。

      もう一つ、デジタルコンテンツの著作権も問題視されています。

      有名な話としては、

      「 HERMES 」の人気バッグ「 Birkin 」を模倣したデジタル製品「MetaBirkins」がエルメス(HERMES)から著作権侵害で提訴されています。

      コンテンツが自由に作れることが魅力の一方、著作権にも注意する必要がでてきています。

      一般人にとってメタバースのセキュリティはまだまだ未知な部分が多いので、個人個人が一定の注意意識をはらって利用することが大切です。

      参照:WDD『デジタルの“バーキン”は模倣かNFTアートか 「エルメス」がクリエイターを提訴』

       

      5-3.メタバース空間への依存性

      人々を魅了する力が強いメタバース空間は、その依存性が懸念されています。特にメタバースゲームは中毒性が高く、子供の依存を中心に問題視されています。

      メタバースは、刺激的で非現実的なコンテンツが多く、それでいてリアリティがあるため、一度はまってしまうとその空間からなかなか抜け出せなくなるからです。

      メタバースゲームの依存として世界的に話題になったのが「フォートナイト」です。小学生がフォートナイトをやめられなくなったり、フォートナイトをやりたいがために学校に行かなくなるなど、一時期社会現象として取り上げられました。

      メタバース空間に入り込みすぎると、どちらが現実かわからなくなったり、現実がつまらなく感じるといったことがあるので、注意が必要です。

       

      6.メタバースに最近注目している企業は?

      多くの大手企業が参入を表明しているメタバースですが、実際にはどのような企業がメタバースに注目しているのでしょうか。

      世界的企業の中でメタバースに参入した代表的なのが、世界的ソーシャルネットワーク企業、旧「Facebook社」、改め現「Meta社」です。

       

      Meta社(旧Facebook社)

      業績悪化予測を受け旧Facebook社は、メタバースの実現に向けて本格的に動き出し、社名を「Meta」に変更しました。これまで同社はSNSで成長してきましたが、今後は仮想空間の構築に注力し、数年以内にSNS企業からメタバース企業に生まれ変わると宣言しています。

      Facebookの生みの親、マーク・ザッカーバーグCEOは、将来的に人々はVRヘッドセットを装着してメタバースにテレポートし、仮想空間の中でコミュニケーションを取るという内容を語っています。Meta社は現在、コミュニケーションプラットフォーム「HorizonWorld」やビジネスプラットフォーム「Horizon Workrooms」などを展開していています。

       

      トランスコスモス株式会社✖️NTTコミュニケーションズ株式会社

      日本の企業も多くの企業がメタバース参入を表明していますが、トランスコスモスでもNTTコミュニケーションズと共同で「バーチャルコンタクトセンター」と「バーチャルコミュニケーションサービス(バーチャル空間×接客)」の提供に向け、取り組んでいます。

       

      ▼バーチャルコンタクトセンター

      バーチャルコンタクトセンターの実証実験では、場所にとらわれずオンライン接触できることに注目し、分散拠点化されたコンタクトセンターを集約し、さらに在宅オペレーターもバーチャルコンタクトセンターに集約することで、場所にとらわれない働きやすいコンタクトセンターの構築を目指しています。

      実証段階のバーチャルコンタクトセンターでは、以下の内容を検証しています。

       

      ・メタバース上でのコミュニケーションにより、リモートワークの孤独感を解消できるか
      ・メタバース上でスムーズな情報共有やエスカレーションの実施により、管理者比率を低減できるか
      ・バーチャルコンタクトセンターのオペレーションルールの設計、実用性の検証
      ・オペレーター利用端末、環境最適解の検証

       

      バーチャルコンタクトセンターは、在宅業務の孤独感を解消し、従業員が同じ場所で働いているような体験をメタバース上で実現できます。さらに住宅環境においてもより高品質なサービスを提供していくことで、今後もコンタクトセンターの多様な働き方が期待できます。

       

      バーチャルコンタクトセンターを使えばこんな未来が期待できる

      ・働く人が孤独を感じることなくテレワークできる
      ・業務の効率が上がる
      ・提供するサービスの品質向上 

       

      ▼バーチャルコミュニケーションサービス(バーチャル空間×接客)

      バーチャルコミュニケーションサービスの実証実験では、店舗に代わるバーチャル接客をフルボディートラッキングのアバターを活用し、よりリアルに近い顧客コミュニケーションをメタバース上で提供します。

      実証段階のバーチャルコミュニケーションサービスでは、以下の内容が検証されています。

      バーチャルコミュニケーションサービスのイメージ

       

      ・リアル店舗同様のメタバース店舗をメタバース上に構築し、デザイン/機能を評価、検証
      ・フルボディートラッキングのアバターによるノンバーバルコミュニケーションを使った接客の提供による、顧客満足度を検証
      ・接客中のテキスト/動画ファイル共有や音声認識技術を用いたAIによる応対支援機能によるオペレーターの使いやすさを評価、検証

      バーチャルコミュニケーションサービスは、さまざまな企業のDXの取り組みを推進します。トランスコスモスが培ってきたオンラインコミュニケーションの知見をメタバース上のバーチャル環境に拡張していくことで、企業と顧客のオンラインでのコミュニケーションをよりリアルに近づけることが可能です。

      バーチャルコミュニケーションサービスを通じた心地よいバーチャルコミュニケーションによってオンライン接客に置ける最適な顧客体験の提供を目指していきます。

       

      バーチャルコミュニケーションサービスを使えばこんな未来が期待できる

      ・企業のDX実現をサポート
      ・メタバース上での新規ビジネスの実現
      ・非対面なのにリアル店舗同様の接客ができる
      ・新しい形の販路獲得
      ・店舗家賃の節減

      バーチャルコンタクトセンターとバーチャルコミュニケーションサービスは、今後の社会生活に欠かせない存在になると期待されています。興味がある方は、詳しくは以下よりお問合せください。

       

      7.メタバースの展望

      メタバースは無限の可能性を秘めていて、今後、世の中を大きく変えると予測されています。

      現在、メタバースの可能性を感じている多くの企業がメタバースに投資をしている状況です。企業のみならず、医療機関もメタバースを活用する動きがあります。また、2022年8月には、総務省が「Web時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」を始めると発表しました。

      参照:総務省「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」の開催

      現時点でもメタバースを活用したビジネスは多数存在していますが、今後ますます増えることが予想されるような動きが見られます。

      ただし、世の中にメタバースが浸透するためには、5.メタバースの課題点であげた要素をいかに解消できるかが今後の焦点となるでしょう。

      メタバースに興味がある方は、今後各企業がどのようにメタバースに取り組むのか、そして私たちの生活にどのように関わってくるのか、見逃さないようにチェックしましょう。メタバースゲームやバーチャルプラットフォームに興味がある方は、気軽な気持ちで一度試してみることをお勧めします。

      トランスコスモスでも、メタバース空間を使った「バーチャルコンタクトセンター」「バーチャルコミュニケーションサービス」の実証実験を開始しています。ご興味を持った方は、お気軽にお問い合わせください。

       

      まとめ

      いかがだったでしょうか。

      メタバースについて、活用例や今後の展望など、知りたいことがよく理解できたかと思います。

      ではもう一度、記事の要点を振り返ってみましょう。

      ◎メタバースとは
      「仮想空間」すなわち「インターネット上に作られたもう一つの現実世界」のこと

      ◎メタバースの特徴3つ
      ・永続性がある(一時停止やリセットが存在しない)3次元である
      ・音声チャットなどでリアルにコミュニケーションができる
      ・経済活動が可能

      ◎メタバースの活用例3つ
      ・オンラインゲーム
      ・バーチャルワールド
      ・ビジネスプラットフォーム

      ◎ブロックチェーンの定義とは
      ・データの改ざんを簡単に検出できる
      ・システム全体がダウンすることはない
      ・取引の記録を消去できない
      ・自律分散システム(複数のコンピューターで作業を分担して仕事をする仕組み)

      ◎メタバースで実現できること
      ・場所にとらわれずオンラインでリアルに接触できる
      ・新しい体験ができる
      ・新しいビジネスが実現できる

      ◎メタバースの課題
      ・準備が大変
      ・セキュリティや法的整備
      ・メタバース空間への依存性

       

      以上を踏まえて、あなたがメタバースの現状や今後の展望を理解し、役立てることができるよう願っています。