
2025年11月13日(木)・14日(金)の2日間にわたり、サンシャインシティ・文化会館ビルにて「コールセンター/CRM デモ&コンファレンス 2025 in 東京 (第26回)」が開催されました。
会場では、AIエージェントや音声認識などの注目技術を活用した最新ソリューションの展示に加え、セミナーやパネルディスカッションなども行われ、コールセンター・カスタマーサポート業界の今と未来を包括的に知ることができる一大イベントとなりました。
トランスコスモスは、今回が初出展。実践型AIを搭載した独自開発の音声認識ソリューション「transpeech」をはじめ先進技術を体験できるデモ機を用意し、多くの注目を集めました。
本記事では、26回目にして初出展を決めた想いやブースづくりへのこだわり、当日の盛況ぶりなどを余すところなくお届けします。
1.イベント初出展に込めた想い
今回なぜ出展するに至ったのか、まずはその想いについて、デジタルカスタマーコミュニケーション総括サービス開発本部 本部長 森に聞きました。

― なぜ出展しようと思ったのですか。
「transpeech」や「trans-CRM」など、これまで提供してきたプロダクトをリブランディングしたことが一番のきっかけです。
また、trans-DXをはじめとするトランスコスモスの総合力が、業界内でまだ十分に認知されていないという課題意識もあり、展示会の場を借りて「トランスコスモスの今」を広く発信しようと考えました。
― 展示会が数ある中で、「コールセンター/CRM デモ&コンファレンス」を選んだのはなぜですか。
複数の展示会を検討しましたが、コールセンター・コンタクトセンターという文脈で捉えれば、この展示会は日本最大級といっても過言ではありません。
我々にとって競合である企業様が多く出展していることもあり、せっかく初出展するなら「業界のど真ん中を狙おう!」という意図から、この展示会への出展を決めました。
― 出展にあたり、特にこだわった点はありますか。
運用も行える総合的な会社として“地に足のついたテクノロジー”をお見せしたい、との想いから、「現場と同等のリアルな実機デモ」をブースの中心に据え、trans-DXプロデューサー※1との商談スペースも設置しました。
最先端のテクノロジーから、トランスコスモスの包括力、trans-DXプロデューサーの業界横断力まで幅広く体感していただけるブースに仕上がったと思います。
※1:trans-DXプロデューサーとは、『消費者の声を活かし、KPI改善*のためにお客様企業と共に走り続ける』CXパートナーです。*=顧客満足度向上・コスト削減・CV拡大
ご紹介ページ:https://www.trans-plus.jp/trans-DXPD/top
― 出展に手応えはありましたか。
トランスコスモスはコンタクトセンターとして国内売上高1位※2を誇りながらも、実のところ業界関係者からどう見られているのか、不安な部分もありました。
今回、展示会で多くの方が弊社ブースに足を運んでくださったことで、トランスコスモスへの注目度の高さを肌で感じることができましたし、今後のチャレンジの後押しにもなりました。
業界全体から注目されているからこそ、何を見せ、伝えていくのか、きちんと練り上げていかなければいけない使命感も強く感じています。今回の出展で得た成果や課題をベンチマークとし、来年に活かしていきたいと思います。
※2:[出所] 2024年度コンタクトセンター売上高ランキング(通販新聞社刊)
2.体験価値を高めるためのブースづくり
トランスコスモスにとって初めての出展となった今回、ブースの設計からノベルティに至るまで、細部にまでこだわりを込めて準備を進めました。

■実機デモの充実
一人でも多くの方に最新テクノロジーを体験していただけるよう、5台のデモ機(PC)をご用意。
transpeech(音声認識ソリューション)/trans-Insight BI(CX最適化支援ダッシュボード)/trans-AI Training(AIロープレ機能)/trans-FAQ Managerの4つのソリューションについてデモンストレーションを実施しました。
また、通路を挟んだ後方に商談ブースを設置し、来訪からデモ体験、商談までスムーズにご案内できるよう導線設計にも工夫を凝らしました。

デモ機には、システム・サービス開発担当者が常駐
■ノベルティもコミュニケーションのきっかけに

ノベルティには、オフィスのプラ資源リサイクルサービス「Loopla(ループラ)」※3によって生まれたサステナブルなボールペンをご用意。さらに、商談後には職人醤油様の「大好物醤油」をお渡ししました。
アイスクリームに合う醤油やチャーハンに合う醤油など変わり種を複数そろえ、お客様にお選びいただくスタイルに。一風変わった醤油をきっかけに会話も弾み、お客様とのご縁をさらに深めることができました。
※3:トランスコスモスは2023年度よりサーキュラーエコノミー活動の一環として「Loopla(ループラ)」に参加。破損や汚れたクリヤーホルダーを社内で回収し、カウネット様による再資源化・再製品化を支援しています。
3.実機デモに行列も!予想を上回る反響
トランスコスモスのブースには、2日間を通して多くの方々にお越しいただき、デモ機5台が常時稼働していても足りない状態でした。ブース内で実施したミニセミナーにも足を止めていただくなど、ブース周辺は常に人があふれる盛況ぶりとなりました。
今回トランスコスモスからは営業職、システム・サービス開発担当者、trans-DXプロデューサーら50名弱が参加。幅広い職種のメンバーがブース運営に携わる中で、混乱を招くことのないよう、担当業務ごとにポロシャツの色を分ける工夫を施しました。

アプローチ・アテンドスタッフは「オレンジ」、実機デモをサポートするシステム・サービス開発担当者は「白」、商談を行うtrans-DXプロデューサーは「黒」のユニフォームを着用

トランスコスモスブースの様子
その結果、各メンバーの役割を視覚的に判断でき、円滑なご案内・誘導が可能に。大勢が勤務するコンタクトセンターで日常的に行っていたオペレーション上の工夫を、展示会という場において応用できた好例となりました。
4.出展をふり返って
初出展は大成功を収めたものの、実機デモに行列ができたり、一時的に人が滞留したりするなど、課題も残る結果となりました。
ただ、そんな中でも『現場のオペレーション力が光っていた』とふり返るのは、プロジェクトの推進担当を務めたデジタルカスタマーコミュニケーション総括サービス開発本部コミュニケーション開発部 部長 横尾。

ブースで課題が発生した際には、メンバー同士が積極的にアイデアを出し合い、臨機応変かつ迅速に対応。現場で培ってきた経験則を活かした“人間力に裏打ちされたオペレーション品質”こそ、トランスコスモスの大きな強みであると、横尾自身、改めて実感できる展示会となったそうです。
来年の出展について『今回は、私たちが伝えたい内容を中心に据えた“プロダクトアウトの視点”でブースを設計しましたが、次回は来場者が何を求めているのかを起点にした“マーケットインの視点”でコンセプトを構築していく必要があると感じています』と語りました。
今回トランスコスモスがテーマとして掲げた「CXのすべてをひとつのパートナーで」を、業界にさらに広く浸透させるべく、トランスコスモスの挑戦はまだまだ続きます。
コミュニケーションのリーディングカンパニーとして現状に満足することなく、今後も業界をけん引する存在としてチャレンジを止めず、CXの未来を切り拓いてまいります。

トランスコスモスのブースに足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
●関連ページ
–音声認識ソリューション「transpeech」
–CX最適化支援ダッシュボード「trans-Insight BI」
–「オフィスのプラ資源」リサイクルサービス Loopla(ループラ)への参加
