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沖縄の高校生がChatGPTでゲーム制作に挑戦!本部高校で実施した生成AIの特別授業についてレポート

2025年7月、トランスコスモスが沖縄県立本部高等学校にて生成AIを活用した授業を実施しました。地域貢献の一環として、4年ほど前から交流のある本部高校。2回目となる本イベントでは、生徒のみなさんがChatGPTを使ってゲーム制作にチャレンジしました。今回はその様子をご紹介します。

【参加メンバー】

沖縄県立本部高等学校 津嘉山翔

沖縄県立本部高等学校
教務主任 DXハイスクール研究主任
津嘉山 翔

 

 

 

トランスコスモス株式会社 横尾大祐

トランスコスモス株式会社
CX事業統括 DCC総括 サービス開発本部
コミュニケーション開発部 部長
横尾 大祐

 

 

 

トランスコスモス株式会社 栄福優人

トランスコスモス株式会社
CX事業統括 DCC総括 サービス開発本部
コミュニケーション開発部
コミュニケーション開発課 課長
栄福 優人

 

 

トランスコスモス株式会社 當間行一朗

トランスコスモス株式会社
CX事業統括 DCC総括 沖縄サービス本部
一部一課 課長
當間 行一朗

 

 

 

トランスコスモス株式会社 玉城勇仁

トランスコスモス株式会社
CX事業統括 DCC総括 沖縄サービス本部
プロジェクトマネジメント部
玉城 勇仁

 

 

 

トランスコスモス株式会社 武田浩司

トランスコスモス株式会社
CX事業統括 DCC総括 沖縄サービス本部
プロジェクトマネジメント部
武田 浩司

1.実際の授業の様子

実際の授業の様子

生成AIについての基礎知識を座学でレクチャ―

今回、授業に参加されたのは本部高校の1年生。まずワークに入る前に、ChatGPTなどの生成AIについての基礎知識を解説しました。どのくらいの能力があり、どのようにして文章が作られるのかを学生のみなさんがイメージしやすいように伝えます。

また、昨今トレンドになりつつある画像生成の話や、便利な反面ハルシネーション(AIが事実のように回答する誤情報のこと)、著作権や個人情報に注意しつつ活用していく必要性があることなどについても触れました。

ChatGPTを使ったゲームの制作方法を解説

ChatGPTを使ったゲームの制作方法を解説

お待ちかねのワークショップでは、生徒のみなさんにChatGPTを使って実際にゲームを制作してもらいました。あらかじめ、ブロック崩しゲームなどいくつかのテーマを用意し、一人ひとりに好きなものを選んでもらって制作スタート。

ChatGPTにプログラミングを生成してもらい、それをトランスコスモスが制作したシミュレーターに反映して動作を確認し、エラーや足りない部分を再度プログラミングしながらブラッシュアップしていきます。

それぞれが熱心に作業を進めていきます

それぞれが熱心に作業を進めていきます

みなさんはChatGPTにまだあまり馴染みがなさそうでしたが、さすがはデジタル世代。行き詰まっても簡単なアドバイスをするだけですぐ理解し、修正することができていました。

また、大人は画面を触るときにマウスでクリックすることになじみがありますが、生徒たちはタップが主流。モグラたたきを作っていた生徒がタップでたたくように設計していたのが印象的でした。

他にも、徐々にレベルが上がるシューティングゲームや、上から落ちてくるハンガーをキャッチするゲームなどいろいろなアイデアが出ました。各自でゲーム完成まで仕上げることができ、とても充実した時間となったようです!

2.生徒のみなさんからのご感想

生徒のみなさんからのご感想

授業の様子

大盛況のなか終えた今回の授業。生徒のみなさんからいただいた感想をピックアップしてご紹介します。

――授業でもっとも印象に残っていることを教えてください。
・ChatGPTを使うにあたって事前に個人情報を収集されないようにする設定があることがためになった。いまSNSとかで流行っている画像加工などが自分でできるし、個人情報が漏れないというのも知れて良かったです。
・誰かに話しにくいことを気軽に聞ける相手ができたと思いました。

――授業を受ける前と後で、生成AIに対する印象はどう変わりましたか?
・あくまで自分の手伝いだから、全部をGPTに任せようとしないで補助として使おうと思いました。
・難しいという印象があったが、実際に使ってみて難しくなく手軽にできると感じました。だからこそ怖い面もあると思います。

――生成AIをこれからどんな風に活用していきたいと思いますか?
・勉強が得意ではないので分からないところを聞くために活用したいです。また、悩み事があったら相談してみたいです。

3.教職員の方のご感想

教職員の方のご感想

最後に、今回の授業を企画・サポートしてくださった沖縄県立本部高等学校の津嘉山 翔先生にもお話を伺いました。

――企業とコラボして、生成AIの授業をしようと思った狙いは何でしょうか。
生成AIは社会の新しい知見を生み出しているので、生徒にも理解しておいてほしいと思いました。

すでに活用している企業なら生の利便性や危険性を伝えることができ、説得力があると思ったため今回の授業をお願いしました。そうすることで、参加した先生のスキルアップにも繋げたいという狙いもありました。

――今回の生成AIの授業で、工夫したところを教えてください。
はじめに、生成AIの学習が必要な理由を包丁に例えて説明しました。包丁は危険ですが美味しい料理を作るのには欠かせないツール。包丁の正しい使い方を学ばないと、社会に出たときに困るのと同様に、生成AIも使い方次第で危険になり得ます。

せっかくならプロのコック(トランスコスモス株式会社)に教わった方が良いと思い今回の授業を依頼しました。さまざまな生徒に対して視覚的にわかりやすい授業を実現するために協力をお願いしました。

――今後、授業で生成AIの活用や学習をしていく予定はありますか?
生徒は、理数探究基礎を深めていくなかで、問いを立てたり、壁にぶつかったときにヒントとなるようなものを生成AIから引き出すなど活用してほしいです。教員側としては、課題提出されたルーブリック診断に活用していく予定です。

トランスコスモスは、生成AIにまつわる知見を業務に活用するだけでなく、今後ますます地域貢献にも役立てていきたいと考えています。今回のようなワークショップに興味のある教職員・自治体の方はお気軽にお問い合わせください。

トランスコスモスは3,000社を超えるお客様企業のオペレーションを支援してきた実績と、顧客コミュニケーションの
ノウハウを活かして、CX向上や売上拡大・コスト最適化を支援します。お気軽にお問い合わせください。
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